タイムトラベルの本棚

タイムトラベルを題材とした小説、映画の感想

『ライトニング』ディーン・R・クーンツ 野村芳夫@訳

いまは流行作家としてときめくローラ・シェーン、かつては孤児院で辛酸をなめた薄倖の美少女だった。これまでの生涯、何度か人生の危機や事故に見舞われそうになったが、そのつど、どこからともなく立ち現われて危難から救ってくれた“騎士”がいた。そのたびに、空には閃光(ライトニング)が……。ジャンルを超えた傑作スーパー・スリラー。

 

裏表紙 あらすじより

 

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『プロテウス・オペレーション』ジェイムズ・P・ホーガン 小隅黎@訳

1974年、世界はかつてない暗黒時代を迎えていた。第二次世界大戦で圧倒的勝利をおさめたナチス・ドイツが、ヨーロッパはおろかアジアやアフリカ、さらには南アメリカまで支配していたのだ。ナチスの魔手は次第にアメリカ合衆国へと伸び、ふたたび戦争が起こるのは必至だった。そのアメリカに唯一残された最後の希望が《プロテウス作戦》だ  過去の世界に選りすぐりの工作隊を送りこみ、歴史の進路をねじ曲げて、いち早くナチスの野望を叩きつぶすのだ! かくして《プロテウス部隊》は勇躍時間の流れに飛びこんだが……人気絶頂のホーガンが時間テーマに挑んだ雄渾のSF大作!

 

<上>巻裏表紙 あらすじより

 

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『マリオンの壁』ジャック・フィニイ 福島正実@訳

“マリオン・マーシュここに住めり……”

ニックと妻のジャンが、移り住んだ古い家の壁紙の下に見つけた口紅のなぐり書き。その落書きは、かつてこの部屋に住んだ無名の女優マリオンが残したものだった。彼女は才能を認められ、いよいよハリウッドヘという前夜に、自動車事故で急死していた。

落書きを見つけた数日後、偶然にもニックとジャンは、マリオンが最後に出演した映画をTVで見た。ほんの端役だったが、マリオンの印象は鮮やかだった。そのとき、ほの暗い部屋のどこかからニックに囁く声がした。ジャンの体にマリオンが憑依している……。

映画を愛する人すべてに贈るノスタルジック・ファンタジー

 

裏表紙 あらすじより

 

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『夢の10セント銀貨』ジャック・フィニイ 山田順子@訳

会社では上司に罵られ、家に帰れば妻がヒステリックにわめき散らす。そんな平凡な毎日を送っていたベンは、突然別世界へ  新聞スタンドでもらったつり銭の中に魔法のコインが混っていたのだ。
街並みや人々はいつもと変わらないのに、彼はいつのまにやら有能な社員、おまけに家では、妻だと名乗る見知らぬ美女が彼の帰りを待っていた。何もかもが素晴らしいこの別世界で、ベンは今度こそ幸運をつかめると思ったが……?

<ノスタルジックなもの>と<幻想世界>を、執拗に描きつづけるファンタジイ界の巨匠が、人生の哀歓をユーモラスに綴る!

 

裏表紙 あらすじより

 

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『リプレイ』ケン・グリムウッド 杉山高之@訳

ニューヨークの小さなラジオ局で、ニュース・ディレクターをしているジェフは、43歳の秋に死亡した。気がつくと学生寮にいて、どうやら18歳に逆戻りしたらしい。記憶と知識は元のまま、身体は25年前のもの。

株も競馬も思いのまま、彼は大金持ちに。が、再び同日同時刻に死亡。気がつくと、また  。人生をもう一度やり直せたら、という窮極の夢を実現した男の、意外な、意外な人生。

 

裏表紙 あらすじより

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『時間泥棒』ジェイムズ・P・ホーガン 小隅黎@訳

ある日、ニューヨーク市の時間がおかしくなりはじめた。全世界でもこの街でだけ、時計がどんどん遅れていくのだ。しかも街の場所ごとで遅れ方が違う。前代未聞の事態に著名物理学者が言うには「異次元世界のエイリアンが我々の時間を少しずつ盗んでいるのです」!?

議論は際限なく続くが、その間にも時間は本当になくなっていく。大騒動の顛末は?

巨匠が贈る時間SFの新機軸!

 

裏表紙 あらすじより

 

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『フロム・タイム・トゥ・タイム 時の旅人』ジャック・フィニイ 浅倉久志@訳

過去のある場所にいると思い込むことによって時間旅行を行う能力を持つサイモン。彼の使命は、アメリカ大統領の命を受けてヨーロッパへと向かったまま、行方不明になっている「Z」という男の正体を探り出すことだった。Zはタイタニック号に乗船していた可能性があり、彼が任務を果たしていれば、第一次大戦は起こらなかったかもしれないのだ。かくして、サイモンは1912年のニューヨークへと旅立つ。果たしてサイモンはZの正体を突き止め、歴史を変えることができるのだろうか…。

『ふりだしに戻る』に続く、フィニイの最後にして最高の傑作!

 

  

裏表紙 あらすじより

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『ふりだしに戻る』ジャック・フィニイ 福島正実@訳

女ともだちの養父の自殺現場に残された一通の青い手紙。その謎の手紙は90年前、ニューヨークで投函されたものだった。

ぼく、サイモン・モーリーはニューヨーク暮らしにすこしうんざりしはじめていた。そんなある昼下がり、政府の秘密プロジェクトの一員だと名のる男が、ぼくを訪ねてきた。プロジェクトの目論みは、選ばれた現代人を、「過去」のある時代に送り込むことであり、ぼくがその候補にあげられているというのだ。ぼくは青い手紙に秘められた謎を解きたくて「過去」へ旅立つ。

鬼才ジャック・フィニイが描く幻の名作。20年の歳月を超えてふたたび甦る。

  

上巻 裏表紙 あらすじより

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『ミラーグラスのモーツァルト』ブルース・スターリング&ルイス・シャイナー 伊藤典夫@訳

流れるだけが時間じゃない! 強者(ツワモノ)SF作家たちが腕によりをかけた時間料理の数々……。朝、目をさますと四日先の新聞が配達されていた  ファーマーの異色作「わが内なる廃墟の断章」の他、ラジカセ片手に若きアマデウスが活躍する話題のサイバーパンク「ミラーグラスのモーツァルト」、失われたバビロンの都が未来に甦るワトスン「バビロンの記憶」など、きわめつきの時間SF全13編。

 

裏表紙 あらすじより

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