タイムトラベルの本棚

タイムトラベルを題材とした小説、映画の感想

『サウンド・オブ・サンダー(雷のような音)』レイ・ブラッドベリ 小笠原豊樹@訳

冷えきった地球を救うために太陽から“火”をもち帰ろうとする宇宙船を描いた表題作「太陽の黄金の林檎」。灯台の霧笛の音を仲間の声だと思い、毎年海の底から現れる古代生物の悲哀をつづった「霧笛」。タイム・トラベルがはらむ危険性を鋭く衝いた「サウンド・オブ・サンダー(雷のような音)」など、SF叙情詩人と呼ばれる巨匠の幻想と詩情にあふれる短編集。ジョゼフ・ムニャーニによる幻想的になイラストも収録。

  

 

裏表紙 あらすじより

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『ハドソン・ベイ毛布よ永遠に』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 伊藤典夫@訳

タイム・トラベルをからませた皮肉な恋愛コメディ。ハドソン・ベイ毛布は、わが国でも知られるハドソンズ・ベイ・カンパニー製の純毛良質の毛布。十八世紀末からの長い歴史を誇り、アメリカでは新婚夫婦へのプレゼントにする人たちも多いようだ。

 

巻末の伊藤典夫氏による解説より

 

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『たんぽぽ娘』ロバート・F・ヤング 伊藤典夫@訳

たんぽぽ色の髪が風に舞う、未来から来た女に会った。「おとといは兎を見たわ、きのうは鹿、今日はあなた」……甘く美しい永遠の名作を、伊藤典夫の名訳で収録する待望のヤング傑作選。

 

河出書房新社 この本の内容より

 

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『マイナス・ゼロ』広瀬正

1945年の東京。空襲のさなか、浜田少年は息絶えようとする隣人の「先生」から奇妙な頼まれごとをする。18年後の今日、ここに来てほしい、というのだ。そして約束の日、約束の場所で彼が目にした不思議な機械  それは「先生」が密かに開発したタイムマシンだった。時を超え「昭和」の東京を旅する浜田が見たものは?

失われた風景が鮮やかに甦る、早世の天才が遺したタイムトラベル小説の金字塔。

 

裏表紙あらすじより

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『愛の手紙』ジャック・フィニイ 福島正実@訳

由緒ある静かな街ゲイルズバーグに近代化の波が押し寄せる時、奇妙な事件が起こる……古く美しいものを破壊する“現実”を阻止する“過去”の不思議な力を描いた表題作他、骨董品の机の中にしまいこまれていた手紙が取り結ぶ、現代の青年とヴィクトリア朝期の乙女とのラブ・ロマンスを綴った「愛の手紙」など、甘く、せつなく、ホロ苦い物語の数々を、ファンタジイ界の第一人者がノスタルジックな旋律にのせて語る短編集

裏表紙 あらすじより

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『レベル3』ジャック・フィニイ 福島正実@訳

たまたま行き着いた、その駅に存在しないはずの地下三階は、異世界への入口だったのか? 名作の誉れ高い表題作をはじめ、独特の温かさ、優しさ、ユーモアを内包するファンタジックな十篇を収録

 

HAYAKAWA Online 商品詳細より

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『ゲイルズバーグの春を愛す』ジャック・フィニイ 福島正実@訳

由緒ある静かな街ゲイルズバーグに近代化の波が押し寄せる時、奇妙な事件が起こる……古く美しいものを破壊する“現実”を阻止する“過去”の不思議な力を描いた表題作他、骨董品の机の中にしまいこまれていた手紙が取り結ぶ、現代の青年とヴィクトリア朝期の乙女とのラブ・ロマンスを綴った「愛の手紙」など、甘く、せつなく、ホロ苦い物語の数々を、ファンタジイ界の第一人者がノスタルジックな旋律にのせて語る短編集

裏表紙 あらすじより

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『リセット』北村薫

  また、会えたね」。昭和二十年五月、神戸。疎開を前に夢中で訪ねたわたしを、あの人は黄金色の入り日のなかで、穏やかに見つめてこういいました。六年半前、あの人が選んだ言葉で通った心。以来、遠く近く求めあってきた魂。だけど、その翌日こそ二人の過酷な運命の始まりの日だったf:id:kei300509:20180515214415p:plain流れる二つの≪時≫は巡り合い、もつれ合って、個の哀しみを超え、生命と生命を繋ぎ、奇跡を、呼ぶ。

 

裏表紙 あらすじより

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『ターン』北村薫

真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。そしてどんな一日を過ごしても、定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまう。f:id:kei300509:20180515182726p:plainターン。いつかは帰れるの? それともこのまま……だが150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。

 

裏表紙 あらすじより

 

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『スキップ』北村薫

昭和40年代の初め。わたし一之瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じたf:id:kei300509:20180515214214p:plain目覚めたのは桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。わたしは一体どうなってしまったのか。独りぼっちだ  でも、わたしは進む。心が体を歩ませる。顔をあげ、≪わたし≫を生きていく。

 

裏表紙 あらすじより

 

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